ドイツで快適クッキング ⑦ 根菜スープでアンチエイジング

日本で話題の「アンチエイジング」。今回はアンチエイジングには大変よろしい根菜をたっぷり使ったレシピです。 ヨーロッパならではの根菜を沢山使い、コクとまろやかな風味を味わいます。

 

根菜の甘み(うまみ)を壊さないためにいずれのレシピも、強火でさっと炒めて水を入れた後は、具材が柔らかくなるまで沸騰させ ないようにこまめに火加減を調節してください。

Knollensellerie(根セロリ)のクリームスープ

まず、Suppen Grünをご用意ください。どのスーパーでも売っている小分けの香味野菜の束です。内容は、根セロリ(Knollensellerie)ニンジン、太ネギ(白い根の部分の多いものを選んでください)。


パセリ以外の材料の皮をむき適当な大きさに切り、バターでじっくり炒めます。さらに材料がかぶるくらいの水で柔らかくなるまで煮ます。
最後にミルク、塩(市販コンソメ)、コショウを加え、ブレンダーでピューレにするだけです。さっぱりしてリッチ、ローカロリーな野菜スープができます。


王道のポテト・ビソワーズは:上記ピューレ材料 + じゃがいも(根セロリの2倍の量のポテト)+生ク
リームで応用してください。

ちゃちゃっとお野菜満載カレー

上記のピューレをカレールーの様に仕立てたヘルシーなカレーです。
カレーはじっくり煮込むイメージがありますが、インド人の友人に野菜炒め並みに“ちゃっちゃっと”手早く仕上げるカレーを伝授していただきました。ポイントは、炒める油にはバターやエクストラバージンのオリーブ油などコクのあるものを選ぶことです。

 

りんご、赤ピーマン、なす、ズッキーニ、玉ねぎを大きさが揃うように切ります。オリーブオイルとしょうゆを少々からめて強火でお野菜の水分を飛ばすように手早く炒め、火を止めて小麦粉を薄くまぶし、とっておきます。お野菜の色を損ねないよう炒めるのがコツです。


あらかじめ塩をもみこんだチキン、玉ねぎとすりおろしニンニクとを炒めます。カレースパイス(ガラムマサラとターメリックなど)を加えさらに弱火で炒めます。小麦粉をまぶしたお野菜を入れます。野菜が均一に温まったら根菜ピューレ、水、ココナツミルク(またはミルク)を加えて数分静かに煮込みます。とろみがついていますので、焦げないようにご注意!
最後に塩味を調えます。

パースニップの白いエスニックスープ

パースニップ(Pastinaken)は「白ニンジン」と訳されますが、ニンジンよりでんぷん質が多く、ねっとりとした感触で味はちょうどニンジンと根セロリを合わせたような濃厚な風味です。

パースニップ(大1本)、玉ねぎ(パースニップの半分くらいの量)、ニンニク(小1)の皮をむき、適当に切り、じっくり炒めます。水をかぶるくらい入れて柔らかく煮込み、ピューレにします。その後ココナッツミルク、コショウ、カルダモン、生姜の絞り汁少々、獅子唐の輪切り少々を加え一緒に軽く煮込みます。市販コンソメや塩で味を整えて出来上がりです。

ps:この度のアンチエイジング流行はなんか・・・“実年齢より若く見られたい=若い人にモテたい”という動機(下心?)が見え見えって感じかなあ・・・・我々がかつて女子高生だったころ、男50歳をすぎたら、菅原文太さん、高倉健さんの世界に憧れた世代でした。しわ、渋み、ちょい枯れ、ちょい猫背で無口で強面なオジサマが素敵でした。