オーデコロン

フランス語で「オーデコロン」はパフュームの一種で、さわやかな香りが長年の高い人気を保っていますが、オーデコロンの意味はケルンの水です。ケルンのドームに近いみやげもの店には、<4711>のフラコンが飾ってあり、4711 は有名ですが元祖ではないのです。

4711ができるはるか90年前にケルン水は発明されました。イタリア人ヨハン マリア ファリナはケルンで絹の靴下、瀟洒な箱に入った葉タバコ、かつらなどを売っていましたが、香りに興味をもっていたファリナは1709年に故郷イタリアの春早朝 の息吹を彷彿とさせる香りをもつ芳香水を発明、Eau de Cologne、ドイツ語でKölnisch Wasser として販売しました。https://www.farina1709.de/

王侯貴族や裕福層を顧客に持ち、文豪ゲーテや作家シラー、楽聖ベートーヴェン、最近ではダイアナ妃やクリントン大統領もファリナのケルン水を求めたそうです。新製品が出ると、それを真似て同じようなものをつくるのはいつの時代も変わらず、ケルン水もあちこちでつくられるようになり、4711もそのひとつでした。