ドイツで快適クッキング ⑪コールラビ

欧州産の絵になる野菜たち。左上がコールラビです。

エコ系のドイツ人にお茶に招かれますと、その筋金入りの食哲学に驚かされます。「菜食、有機、無農薬、Non-GMO、化学調味料無添加、無漂、白砂糖不使用、フェアトレード、地産自消、サステナビリティ云々」と、日々お手軽な消費生活にどっぷり浸かっている我々に耳痛い「枕詞」を一通り伺ってから一口目のお茶をいただく事になります。幸運なことに、ケーキのお味は長い「エコ枕詞」相応に絶品です。

 

このご家族の子供のおやつは「生食」。皮付きりんごはもとより人参、コールラビ、セロリなどをそのままバリバリかじらせます。 その徹底ぶりに親としては感動しましたが、生コールラビには見ている方に辛いものが・・・・

 

前置きがかなり長くなりましたが、このコールラビはビタミンCが豊富、ほぼ一年中新鮮なものが手に入るので、和風にも洋風にもアレンジして活用したい食材です。

コールラビの和風ラザニア

 

低カロリーで「和風フージョン」なグラタンです。ミルクで煮たコールラビはとても柔らかくまろやかな味になり、おしょうゆでしっかり味付けした挽き肉と、焦げ目のついたチーズによく合います。カロリーは上がりますが、ジャガイモと半々にしても美味しいですよ。

 

コールラビ中1個は新鮮なものを薄切りにしてミルクで柔らかくなるまでゆっくりと煮付けます。ミルクを漉して水気を切っておきます。

 

牛挽き肉100g、ニンニク(おろし小さじ1)、人参(おろし大さじ2)、コショウ(少々)、ナツメグ(小さじ1/4)、しょうゆ大さじ2、を水分を飛ばすように炒めてください。

 

グラタン皿に、コールラビ、挽き肉、フレッシュクリーム(またはホワイトソース)、パルメザンチーズの順に重ねて載せ、オーブンでゆっくりと焼き上げます。

コールラビの酢漬け

すし酢としょうが、お砂糖で美味しいお漬物になります。新鮮ものが好ましいですが、古くなって多少「す」の入ったコールラビやしなびてしまったにんじんでも大丈夫です。

 

コールラビは皮をむいて棒状または4分の1に切ります。しょうがの皮をむきます。 

 

すし酢250mlとブリタ水100ml(またはミネラルウォーター)とお砂糖小さじ1、塩小さじ1を清潔な瓶に入れてよく溶かし、コールラビとしょうが(お好みで獅子唐)を入れます。冷蔵庫で3-4日漬け込みます。薄切りにしてラー油や七味、しょうゆなどで味を整えて薄切りにして盛り付けます。しょうゆ、七味かラー油であえてお召し上がりください。

 

砂糖や塩はお好みで分量を変えます。昆布やほんだしを入れても浅漬け風の美味しいお漬物になります。人参やきゅうりも漬けられます、液は冷蔵庫保存で2-3回ほど使い回しができます。

 

コールラビは古くなると繊維っぽく「す」が入ります。お漬物にして水気をきゅっと絞れば気になりません。

コールラビとツナのサラダ

コールラビを1-2cm四方の角切りにしてミルクと塩を入れた鍋で少し芯が残るくらいに煮、ミルクを漉します。 

 

熱いうちにツナ缶、オリーブ油、ディル、塩、コショウ、粒マスタード、と混ぜ合わせ冷まします。お好みでマヨを混ぜてもGood。

 

 白ワインが進むヘルシーなおつまみです。ツナの代わりにアンチョビでも美味しいですよ。