ドイツで快適クッキング ⑤おひとり様鍋

今年はまだ霜の降りる日が少ないせいか、草の緑が青々としています。その上に舞い落ちる黄色や紅の落ち葉とのコントラストがとてもキレイ。


そろそろ鍋物の季節です。今回は、日本の鍋物というよりは鍋(ポット)で煮込んだ料理のヴァリエーションを紹介します。当家では「おひとり様サイズの土鍋」を一回に複数種類つくり、そのまま食卓に出し、皆でアツアツ言いながら食べます。体の芯から温まるメニューをどうぞ。
具材の量は生の状態で鍋にぎっしり入るくらいで一回分です。

 

 

韓国チゲ風なべ

一人前分量の目安(鍋水分容量800cc)

パプリカパウダー(Paprika Pluver Süß)は☆必ず辛くないSüßを買ってください☆=大さじ1

酒類=大さじ2

ビーフコンソメ、しょうゆ、砂糖=各小さじ1杯

こしょう、ニンニクと生しょうがすりおろしそれぞれ 小さじ半分
を土鍋で混ぜ合わせ、水を1カップ位足して温めます。

鶏もも肉(骨なし)、豆腐ねぎはいずれも一口サイズに切り、ニンジンダイコンは薄切り。これらの具材ともやし、むきエビ(冷凍でしたら解凍後)を、熱湯でさっとゆでます。

 

土鍋に具材だけを移し、ゆで汁を足して、チゲの素と一緒に軽く沸騰させたのち、蓋をして火を弱くして煮込みます。
よく煮えたところで卵とじにし、ごま油を入れて出来上がり。
チゲ鍋ミックスは、今年一時帰国した時に新大久保で買った本場モノを真似して作りました。生ニンニク、生しょうがのすりおろしとごま油が出汁にコクを添えます。

 

ポルトガル風シーフード・パプリカ鍋

ポルトガルの郷土料理を鍋仕立てにしました。野菜の具材をパプリカとともにしっかりと炒めて味をだすのがコツです。本場では、コリアンダーをたっぷり入れて煮込みますが、お好みで加減ください。


タラ(Lidlの冷凍Seelachs)を解凍し一口サイズに切ります。玉ねぎフェンネル(またはセロリ)、ズッキーニニンジンりんごを、タラの半分位の大きさに切り、たっぷりのオリーブオイル(エクストラバージン)をかけてよく混ぜておきます。ニンニクをたっぷりすりおろします。リンゴの代わりにりんごジュースやオレンジジュースでも可。


これら具材とパプリカパウダーを大さじ2、フライパンで水分を飛ばすようにじっくり炒め、酒類をふりかけます。炒めた具材を土鍋にトマトピューレ、水の順でつぎ込み弱火で煮ます。生のコリアンダーのざく切り(お好み)、フライパンの具材を入れ、時々混ぜながら柔く火が通るまで煮込みます。最後にエビ、煮豆を入れ、コンソメコショウオリーブオイルで味を調えます。

フェンネルは魚料理にも肉料理にも使われます。神経を鎮め、お腹 の調子を整える作用があり、赤ちゃんも飲めるそうです。

ココナッツミルクのエスニック鍋

鶏胸肉ねぎズッキーニピーマンニンジンナスりんご赤唐辛子は薄切り又は一口大に切りそろえます。(バリエとして、牛肉もやし青梗菜りんご西洋かぼちゃ(Kürbis)などのコンビも美味。)ニンニクしょうがをすりおろし、それぞれを小さじ1、しょうゆ大さじ2を切りそろえた具材に混ぜ合わせます。


土鍋に水、ココナツミルクを入れて温めます。


フライパンにオイルを引き、強火で具材の水分を飛ばすように“チャチャッと”炒めます。肉と野菜に火が通ったところでむきえび生コリアンダー(お好みで)を入れ、酒類をふりかけます。具材を土鍋に移し、弱火で煮込みます。最後に塩味を加えます。