アウトバーン Autobahn

Aのアルファベットに、縦に走る場合は奇数(A1, A3, A5...etc.)、横に走る場合は偶数(A2, A4, A6)で表されるドイツの無料高速道路、Autobahn(アウトバーン)。時速制限のない所では、ポルシェやフェラーリなどのスポーツカーが頻繁に時速200km以上の高速で走っています。アウトバーンでは右側通行なので、一番左側の追い越し車線を走る時は少し勇気が必要です。

 

ヒットラーにより作られたアウトバーンは現在ドイツとその周りの国々の交通の要となっており、国中を縦横結んでその総延長距離は1万km以上に及びます。1年中ドイツのどこかで必ず1車線ずつ補修工事をしていますが、元々幅が広いので片側工事をしていても反対側の幅を狭めて車線数を変更せずに両面通行させています。冬の夜中に急に雪が降ってもどこからかすぐに作業車が現れて除雪作業をしてくれます。

 

運転している車がもしアウトバーンを走っている時に故障してとまってしまった場合、携帯電話がある今日ではすぐに誰かに電話をできるので困ることはないのですが、その時の自分の位置を知るのが問題になることがあるかもしれません。そんな時は、世の中にまだ携帯電話などが存在しなかった頃からアウトバーンに用意されている設備が役に立ちます。

 

アウトバーンのガードレールに50mごとに立てられている、上の写真のポールをご存知でしょうか?実はこれらのポールの全ての一番上の方の白い部分に、右か左の方向を示した黒い矢印が表示されています。そしてこの矢印は、アウトバーンのサービスセンターに直通の、2kmごとに設置されている電話機のどちらかより近いかを示しています。

つまり、矢印が右の方を向いる場合は、右の方に歩いて行けば一番近い電話機があることになります。電話機は左の写真のような姿をしていますが、そこには現在地の情報が明記されてあります。事情により電話機を使う場合は、大きなレバーを下に下げて少し待つと、相手が話しかけてきます。

 

ドイツで車を運転するのに日本と大きく違う点もご注意ください。詳しくはこちら

 

ロルちゃんのYouTUbe Video ドイツのアウトバーン

アウトバーンに慣れているドイツ人のロルちゃんの運転&撮影です。非常に危険ですので、慣れない日本人の皆さんは決して真似をしないで下さい。